ひしほ醤油

YAMATO 香る生(なま)醤油 ひしほ醤油

北陸は金沢市のヤマト醤油味噌さんが製造する醤油「YAMATO 香る生(なま)醤油 ひしほ醤油」です。兼六園や近江町市場などの有名なスポットなどとは金沢駅を挟んで逆側、河北潟につながる大野川の河口付近の大野町にヤマト醤油味噌さんはあります。

この大野地区はかつての弘化(1844~1847)、嘉永(1848~1853)の江戸時代には60軒ほどの醤油醸造所があり、野田、銚子(千葉)、龍野(兵庫)、小豆島(香川)と並び醤油の五大名産地と言われていましたが、現在では15軒ほどの醤油醸造所となり、醤油の生産量もかつてよりは少なくなっているそうです。

「北陸の醤油」そして「大野地区の醤油」の特徴は、「甘めの醤油」という点です。この甘めの醤油は、一節によると「北陸の潮風にあたる漁師が、魚を食べる際に甘い味の醤油を好んだから」という話や、北陸で水揚げされるエビや魚を食べるのに相性が良いなどの話など諸説あるようですが、金沢の人の好みとして九州の甘口醤油ほど「こってり」としてしないのが好みだそうです。

さて今回の「YAMATO 香る生(なま)醤油 ひしほ醤油」は、上に記した甘めの醤油ではなく、大豆(国産)、小麦(国産)、食塩とアルコールを原料とし、甘味料などを添加せずに、火入れをしないでフィルター濾過した、日本初の生(なま)しょうゆです。
封をあけた時の一番の感想は、まず「すごく良い香り」という印象。華やかな香りですね。口にするとこれが印象が一変。優しくまろやか。「うん、うん、やさしいなー」という感じ。金沢の方は醤油のしっかりした味よりも素材のもつ美味しさを好むと見かけましたが、この醤油は、そんな醤油なのでしょうね。

一番良いなと思ったのは、ポン酢醤油に使ったことです。柑橘の味を邪魔せず、醤油の香りを残して、バランスの良いポン酢醤油が出来ました。刺身なら白身が美味。もちろんエビなども良いですね。「きときと」の刺身に使いたいですね。あとは、料理の際に味が決まらず、ほんのちょっと醤油の香りが欲しいというときにちょい足しするのは良いと思います。ポテトサラダに最後ちょっと。焼き茄子にちょっと。美味しいですよ。

生(なま)しょうゆの良い所は、火にかけるとまた違った香りを楽しめることですね。刺身にこの醤油をかけた後に熱したゴマ油をじゅっとかけるのも美味しそう、、、。この「YAMATO 香る生(なま)醤油 ひしほ醤油」国内外のシェフが使用しているとのこと。醤油自体の色も透き通って美しい色なので、料理が楽しくなる醤油ですね。

仕事の都合で金沢を訪れた際にこの醤油を購入しましたが、ヤマト醤油味噌さんの他の醤油を見てみると、甘味料として「サッカリン」「甘草」「ステビア」などが含まれているお醤油もありました。こちらが定番の大野の甘口醤油なのかと思いますので、こちらもいずれ購入して食してみたいですね。

※写真のサイズは180ml瓶です。おいしく頂きました。

YAMATO 香る生(なま)醤油 ひしほ醤油
品 名    : こいくちしょうゆ(本醸造)
ブランド   : ヤマト
製造者    : ヤマト醤油味噌
カテゴリ   : 濃口醤油(なましょうゆ)
発酵熟成   : -
仕 込    : -
原 料    : 大豆(国産)・小麦(国産)・食塩・アルコール
塩分濃度   : -
ホームページ : https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp
購入場所   : 金沢駅 おみやげ処
作ったもの  : ポン酢、お刺身など、かけ全般